昨日から一泊で熊本県八代市にあり、天体観測が楽しめるという「さかもと八竜天文台」に行ってきました。
熊本に住む姉夫婦と現地で合流。
大人4名、子供6名の総勢10名で天体観測ができるコテージに宿泊です。
バレンタイン観望会
この旅行のメインは、天文台の観測室にある大きな天体望遠鏡から見る冬の星空の観望でした。
世はバレンタインデーのこの日、雲一つない晴天。
天体観測には文句ない天候に恵まれ、昼と夜の2回で天体観測を楽しんできました。
お昼には、太陽や太陽の黒点、太陽の炎など見せていただき、夜には、5つ以上の様々な望遠鏡から次々にいろいろな星を見せてくださいました。
水星、金星、土星、赤く光る星、シリウス、冬の大三角形・・・
星座の説明は、星にまで届くペンライト(※)のようなもので実際に星座を指しながらのもので小さい子供たちにもとても分かりやすいものでした。
※「レーザーポインター」と呼ばれるものみたいです。
見ると長生きでいる星「カーノプス」
天体観測中盤ごろでしょうか、館長が見せてくださったのが「カノープス」という星です。
この星は、「見ると長生きできる」というんです。
中国では「南極老人星」とも呼ばれ、なかなか見ることができない貴重な星であることから、一目見ると長生きできる長寿の星とされているのだとか。
シリウスに次いで全天で2番目で明るい星なのですが、日本でも、南の地平線すれすれにしか出ない星なので、南の開けた土地しか見ることができないそうなんです。
そのため、残念ながら、東北地方中部以北では地平線より上には昇らないため、見ることができません。
※国立天文台HPより
上記図のおおいぬ座のシリウスのずっと南、地平線ギリギリに位置しているのが「カノープス」です。
忘れられない夜
このカノープスを最初に見せてもらったのは小学3年生の甥っ子と長男くん。
二人して何やら慌てるように私と姉を呼びにきました。
私たちに早く「カノープス」を見て欲しくて。
甥っ子なんてなんだか焦っていて、「お母さんっはやくっ」と言いながら姉は手を引っ張られ目的の望遠鏡まで連れていかれていました。
長男くんも「お母さんっきてっ」と必死な様子で私の手を引っ張って「カノープス」を見せてくれました。
望遠鏡を覗き込む私に、「お母さん見た?みた?」と確認する長男くん。
「うんっ見えた!そしたらお母さんっ30秒見ようっと!」なんて言いながら。
もうかわいくてたまらなくてどんな素敵な彼氏と見ても叶わないバレンタイン最高の夜となったのでした。
※「お母さんには見せなくていい」なんて言っていた旦那は論外です。
最後に
天体望遠鏡から見る星はこんなにもきらびやかに虹色に光ることを知らなかった私。
※カノープスの輝きは控えめです。
正直、特に星に興味があったわけではありませんが、まだ小さくて私のことを純粋に思ってくれる最愛の子供たちと一緒に何だか一気に天体のきらびやかさに魅了された夜でした。
昨日帰ってきまして寝る前に、国立天文台のHPを子供たちと一緒に見てみました。
分からないところは読み飛ばしながら?「これ見たね~これも見たね~!」と言っては、3人喧嘩するように頭の位置を譲ろうとせず必死に見ていました。
この先、子供たちが学校で星座の学習をすることになったとき、この夜のことを一瞬でも思い出してくれたら嬉しいなぁと思います。
特に、私にとっても特別な星となった「カノープス」のことは。
最後に、なかなか静かにできない子供たちにも、一つでも多くの星を見せてあげようと一生懸命になってくださった「さかもと八竜天文台」の館長様。
その優しさに触れ、星座の魅力を伝えていただいたことは親子共々、大変貴重な体験となりました。
これほどまでにも、内容の濃い素敵な時間をありがとうございました!