2003年に大学を卒業し今の会社に入社しまして、2016年の今年で13年目となりました。
その間、結婚と2度の出産を経て現在に至ります。
13年目と言いましても、育児休暇や双子妊娠による傷病休暇が勤続年数に含まれませんので、実際の勤続年数はやっと10年を迎え、先月ついに私も永年勤続10年の表彰をいただいたところです。
母としてあるべき姿と実際のギャップ
入社して3年目の2006年に結婚、そして同年に長男くんを出産しました。
そのため、私の会社人生の大半はワーキングマザーとして過ごしてきたことになります。
2016年の今年、子供たちは全員小学生に上りましたが、直近の5年は毎日息をするのが苦しくなるぐらい時間に追われる毎日を過ごしてきました。
自分が思い描く理想の母親とはかけ離れた自分自身に苛立ち、子供たちに申し訳なく感じる毎日。
だからと言って子供たちのことを上手にフォローしてあげることもできずとにかく1日1日をギリギリのところで過ごしてきました。
仕事が終わって自宅に帰り着くのは19時過ぎです。
それから夕飯を作って21時に子供たちを寝かせようと思ったら、毎日急かして怒ってばかりのお母さんになっていました。
子供たちが寝た後の時間を上手に使うことができれば家の中の状況は違ったのかもしれませんが、子供たちを寝かしつけると同時に私も寝落ちしてしまうだめな私です。
家の中はぐちゃぐちゃ。
洗濯物は週末に1週間分まとめてたたむのも珍しくありません。
子供たちが小さい頃は外食するのも大変だったため頑張って作っていましたが、全員小学生になった今、外食が圧倒的に楽になってしまい、ここ最近の我が家の夕食は「外食」か「スーパーのお惣菜」が当たり前になっている状況です。
30分残業すれば帰り着くのは19時半です。
19時半になると最寄りのスーパーのお惣菜が半額になるんですよ~お寿司とかお刺身とかも全部。
お刺身やお寿司が大好きな子供たちはこれには大喜びでこれを利用する手はないな!と。
でも思うんです。
私がなりたかったはずの母親と今の私は大きく違っているな、と。
なんなんだろうこの罪悪感は。
どうして私は働くのか?
どうして私はこれまで仕事を続けてきたのか理由を考えてみました。
一番は「お金のため」ですが、改めて考えてみるとお金と同じくらい大きな理由があったんです。
それはおそらく「私自身が、妻でも母でもない私の存在が好きだから」なんだと思うんです。
もっと深く自分を追求するとしたら、私は子供のころからとにかく自分に自信がないんですよ。
自分に自信がない私は、毎日忙しくバタバタして息が苦しくてもそこに自分の存在価値を見出していたんです。
常に頑張っていないと誰にも認めてもらえないような焦りのようなものを感じてしまうんです。
意味わからないですよね、でも、そうなんです。
だから私は、これまでどんなに大変でも仕事を辞めずにここまでやってきたんだと思います。
なんか変な人なんですよ私。
私は専業主婦になりたいのか?
常に全力でいないと自分自身に存在価値を見出すことができない私は、本当に専業主婦になりたいと本気で思っているのか考えてみました。
その結果、私には以下二つの選択肢があることが分かりました。
仕事をこのまま続けながら、母親としてのスキルアップを目指す。(=更なる精神力と努力が必要)
OR
仕事を辞め、家族や子供にとってベストな生活を提供する。(=時間に余裕が生まれ家族は喜ぶが自尊心低下の恐れあり)
私って家族や子供たちが大事なんて言いながら結局は自分が一番かわいいんですね。
自分が思い描く母親にもなりたい、けれど仕事を続けて家庭以外の自分の居場所も欲しい。
わがままなんですねわたし。
どうしたら幸せな専業主婦になれるのか?
私という人は、不器用で仕事と家事と育児を上手に両立なんてできないくせに、バタバタと忙しくしていないと自分に存在価値を見出せない人間であるということが分かったわけですが、そんな私は幸せな専業主婦になれるのでしょうか?
会社という居場所を失い、このまま専業主婦になったらそれこそ自分に自信が持てなくなる。
そんな不安をぬぐいきれません。
でもですね、専業主婦になることで会社という居場所を失うことに猛烈に不安を感じていた私に信頼できる方からこの言葉をいただきました。
「会社があなたにとっての居場所ではなくなっただけ」だと。
つまりこういうことです。
これまでの私にとって会社は自分の居場所であったかもしれないが、今そして今後の私にとって会社は私のいる場所ではなくなった、ということです。
恋人同士に例えるとすれば、最初は居心地が良かったはずの相手でも、長くいるといろんな要素が絡んできてそこは自分の居場所ではなくなって別れることになる、というのと同じ考え方だそうです。
当たり前のことなんですが、私はこの言葉に救われました。
そうです!
私は会社という居場所を失うのではなく、会社は私にとっての居場所ではなくなったんです!
だから私は安心して専業主婦になっていいんです!
35歳女、これからの私の居場所は会社から家庭に遷移を遂げます。
会社が私にとっての第一ステージだったとするならば、家庭はこれから新たに始まる第二ステージだと考えるようにしました。
ただの強がりといえばその通りなのでそこはご容赦ください。汗
そういうわけで私、幸せな専業主婦になれるような気がしてきました(*^^*)
最後に
どうして突然こんな記事を書いたかというとそれは、自分の気持ちを整理するためです。
もうお分かりだと思いますが、会社は退職します。
会社という居場所はなくなっても、家庭という新たな居場所で、自分で納得できる母親になってそこに自分の存在価値を見出してみせます。
会社を退職することでお金は失いますがその代わりに時間が手に入ります。
時間が生み出してくれるであろう可能性は無限だと思っていますので今まで以上に時間を大切に使っていくつもりです。
ここまで書いて答えがはっきりしました。
「私は本当に専業主婦になりたいのか?」の答えは、「なってみせる!」ですね。