13年間務めた会社を退職しまして3か月が経過しましたので現在の心境について書きたいと思います。
退職直後は、不安に襲われたりもしましたが、今は落ち着き充実した毎日を過ごしていますよ(*^^*)
「瓦式が大事」という言葉の意味
私が仕事を辞めるときに、信頼できる方からいただいた言葉の一つに「瓦式が大事」という言葉がありました。
「瓦式が大事」とはどういう意味かというと、瓦のように少しづつ重なりあっている状態が大切である、という意味だと理解しています。
つまりどういうことかというと、瓦のように「コレがダメなら次がある」という状態を作りだしておくことで何か一つ失っても「何もない状態」に陥いることなく前に進んで行けることになり、結果として自分を守ることができる、という考え方です。
仕事という瓦を剥がしても次の瓦が用意されていれば「仕事を失った喪失感」に押しつぶされることなく次の瓦の上で頑張っていくことができる、というわけですね。
この「瓦式が大事」という言葉には賛否両論あるかと思うのですが、自分に自信を持てず退職することになった私にとっては、退職後の将来を見据えることができたような気持ちにさせてくれたありがたい言葉の一つでした。
私の次の瓦は「子育て」だと思っていたがそれだけでは満足できず困惑
私の次の瓦は「子育て」だと思っていました。
そして、私が思い描いていた「子育て」とはこんな感じです。
- 家の中を綺麗にする
- 栄養を考えた夕食作りを行う
- 子供たちの宿題も毎日ちゃんと見る
- 子供たちに絵本を読んで聞かせたら21時には寝かしつけを完了する
- 子供たちが「ただいまー」と帰ってくれば「おかえりー」と迎えてあげる
- お友達を連れてくればお菓子を出してあげ温かく遊んでいる様子を見守る
私が思い描いていた上記の子育ては、仕事を辞めることですぐに実行可能となりました。
そして、働いていたときにはできなかったこれら多くのことが、仕事を辞めた途端、何の苦労もなくあっという間に実現してしまったんです。
そしたら「達成感」と同時に、今度は「空虚感」が押し寄せることになってしまいました。
一気に長年の目標を達成してしまって正直感じたことがあります。
それは、
「目標」がなく「頑張らなくていい状態」というのは実際にやってみると結構つらい
ていうことです。
専業主婦になって分かった専業主婦の苦悩
家事や子育てって確かに大変な仕事ではあるんですが、やはり対価は支払われませんので「私はこれだけ頑張った」という証明みたいなものがないんですよね。
そして、誰かに「頑張りなさーーい」と言われることもない。
仕事を辞めて私が家庭に入ることで家族全員が生活しやすくなりましたので、家庭の中での「自分の存在価値」を自分で認めることができたのですが、何というか一人プレイなんですよ。
「家事育児」は自分で頑張り度合いを調節できますので「気楽」と言えばそうなんですが、平凡な毎日が過ぎていくだけの生活に「物足りなさ」を感じてしまうことになってしまいました。
(文句ばかりで本当にすみません!)
こんな感じで、「仕事」という柱を無くしてしまった私は、同時に「生活のハリ」や「生きる気力」みたいなものも失うことになりました。
「子育て」以外のもう一つの瓦を用意することにした
「仕事」の次に用意された「子育て」という瓦だけでは満足できなかった私は、もう一つ自分で瓦を用意することにしました。
「自分らしさ」という瓦です。
「自分らしさ」とはどんな瓦かというと、「妻である自分」や「母である自分」と切り離して「一人の人間」として自分らしくいれるために必要な瓦です。
つまり、妻でもない母でもない一人の人間としての私が望んでいるものすべてが詰まった瓦です。
私が望んでいるものとは具体的にこんな感じ↓
- 役立つサイト作り(=「母」「妻」以外の役割を演じることができる)
- スポーツジム通い(=自分磨きを行うことができる)
- 勉強(=人生の第2ステージに向けて努力をすることができる)
このように、「子育て」では得ることのできない「母でも妻でもない自分自信への満足感」を「自分らしさ」という瓦を用意することでそこから得ようと考えたんです。
「自分らしさ」という瓦を用意したことで気持ちがすごく楽になった
長年のワーキングマザー生活で時間に追われる生活が体に染み込んでいる私には、適度に忙しい方が自分が生き生きとしていられることを知りました。
それなら、私に与えられた時間を忙しいくらいに最大限楽しむことに決めたんです。
旦那や子供たちが会社や学校に行っている間は、自分のやりたいことを全部やってみることにしたんですよ!
こうやって「妻である自分」「母である自分」「一人の人間としての自分」の3役を1日の中で演じ分けることで私が私らしくいれるようになっていきました。
最近の私はこんな感じ
午前7時半前には子供たち全員が家を出て行くのですが、それから30分くらい家事(洗濯や台所のかたずけ)をしたところで「母時間」は終了。
それから「自分時間」にはいりまして、午前8時からお昼頃までサイト作りをして過ごします。(パートみたいなものです)
そして、あっという間にお昼になったところで今度は自分磨きのためにスポーツジムにレッツゴーです!
サクッと約1時間半ほどジムで汗を流したら、その帰りに夕飯の買い物をして帰宅。
帰宅後は横になりたくなるのですが、時間を無駄にしたくないので今度は将来に向けての勉強時間に入ります。
そうこうしているうちに子供たちが帰ってきますので、うっとしいくらいの厚い抱擁で子供たちを出迎えたところで「自分時間」は終了。
再び「母時間」に移行しまして夕飯作りや習い事の送り迎え、宿題チェックなどをこなしていく感じです。
なかなか忙しそうでしょ?(*^^*)
こんな感じでもう毎日時間が足りなくて困っているくらい充実した毎日を過ごしています。
自分が好きなこと全部やってわがままだな~って自分でも思いますが、自分の中で3役を演じ分けることでメリハリもつきますし、生き生きとしていられることを実感しています。
最後に
私は、今とても幸せです。
私が演じる「母としての自分」「妻としての自分」「一人の人間としての自分」それぞれが満足していることを具体的に下記にまとめてみました。
【母として満足していること】
- 小学一年生の娘たちが毎日「今日帰ってきたらお母さんおるよね?(居るよね?)」と嬉しそうに確認してから学校に行くこと
- 小学一年生の娘たちが毎日「お母さんっただいまー!!!」と言って帰ってくること
- 図書室で借りてきた絵本を毎晩一緒に読むことを娘たちが楽しみにしていること
- いろいろと心配ごとの多い長男くんに余裕を持って対応できていること
- 長男くんの空手(習い事)を応援することができていること
【妻として満足していること】
- 旦那の家事負担が無くなったこと
- 旦那のワイシャツのアイロンがけをしていること
【一人の人間として満足していること】
- サイト作りを頑張っていること。(課題があるって大事!新サイトを作っているんですよ!)
- スポーツジムを満喫し、自分磨きを頑張っていること。(3キロ痩せました!)
- 第二の人生に備えて勉強を頑張っていること。(また働くかもしれない可能性を持っておきたいので!)
こんな感じで、私は仕事を辞めて失ったものも大きかったですが、今は仕事を辞めることで得たものがそれ以上に沢山あります。
私は、仕事を辞めることで辞める前には想像もできなかったイキイキとした生活を手に入れることができました。
そして思います。
結局のところ、自分が自分らしく生きることに、「ワーキングマザー」も「専業主婦」も関係なくて、「ワーキングマザー」であろうと「専業主婦」であろうと、どんなに大変でも今の自分に満足して生きることができていればそれでいい、という結論に至りました。
だから、私は仕事を辞めることを積極的に勧めたりはしません。
けれど、今の自分に満足できず退職することを再スタートとして考えている方がいらっしゃるとすれば「仕事を辞めたとしてもその後の人生は自分次第で充実したものにきっとできる!」ということをお伝えしたいと思います。
長くなってしまいましたが最後まで読んでいただきありがとうございました!