先日息子がよほど珍しいものを貰ったのだろうと思うほど喜んで学校から帰ってきたと思ったら、その珍しいものの正体は「干し柿」でした。
学校帰りにお友達から貰ったという干し柿を食べながら帰ってきた息子だったのですが、自宅に帰り着くや否や「お母さんっ食べる!?食べてみて!」と興奮気味な様子。
息子の話によるとその干し柿は、お友達のおばあちゃんが作られた干し柿で、柿を干している間揉んだりしながらやっと出来上がった干し柿というではありませんか!
早速私もありがたくいただいたところ、その干し柿は本当に甘くて美味しくて、子どもの頃には分からなかった手間暇かけた手作りのありがたみを心から味わい感じることができたんです。
そしたらですよ!
その話を聞いた母が「あんたも(長男くんのために)干し柿作ったらいいやないね!栗の皮剥くより簡単よ!」って言うんですよ!
そういうわけで今回は、息子と私の生まれて初めての干し柿づくりの様子をレポートしたいと思います(*^-^*)
とは言いましても、作り方の正解をご紹介するわけではありませんで悪しからずm(__)m
なんて素敵な時間なの!実家の裏山に渋柿取りに行ってきましたよ!
母の行動力はすごいです。
「長男くんが手作りの干し柿を貰って食べてえらく感動していた」という話を私から聞くや否や「渋柿を取りに行こう!(そして、あんた干し柿を長男くんと一緒に作りなさい!)」と言うんですよ(;’∀’)
「14時から渋柿取りをするから!」ということで長男くんと一緒に実家に向かうも実家の玄関開かず。
そこで「おかあさーーーん!!きたよー!!」と母を呼んでみたところ、「はーい!!」と母の声が聞こえてきたのは実家の中ではなく裏山からでした。
ん?母の声がする方へ走っていくと実家の裏のおばちゃん宅の裏山ですでに渋柿取りを始めていた母を発見!
「今度はどれがいいかな?」「やってみるか?」と優しく長男くんに話かけながら長くて思いハサミを常に持ち上げ柿を取り続けてくれたおじちゃん。
そのおじちゃんは、還暦を過ぎた母よりもはるかに年齢を重ねたおじいちゃんですから、手や首だけでなく足や腰への負担も相当だったはず。
それなのに「もういいのか?まだ取れるぞ、100個行ったか?」なんて言ってくださって、おかげさまで収穫できた柿は数えきれないほど!
上記写真は、収穫した柿を母と分けて私が持ち帰った分の柿たちです。
こうなったら、収穫した渋柿を一つも無駄にしないように美味しい干し柿を作らないわけにはいきません!
こんな感じかな?で「干し柿」を作ってみたら母からのまさかのダメ出し!
干し柿取りから帰ってすぐに、「干し柿の作り方はこんな感じかな?」という感じでとりあえず20個の干し柿を長男くんと作ってみました。
【干し柿の作り方はこんな感じ!?】
初めての干し柿作りは簡単楽しくて大成功~と思いきや、翌日母に写真を見せながら干し柿作りがうまくいったことを報告すると、今度はまさかのダメだし!
あんたっ熱湯消毒した後に紐付けてどーするとね!(熱湯消毒したらもうその後は柿触らんとよ!)
つまり母が言いたかったのは、熱湯消毒した後に紐を付けていたら、熱湯消毒後の柿をまた手で触ることになるから熱湯消毒の意味がなくなるでしょ!ということでした。
そ、そっか、なっなるほど(;’∀’)
干し柿作りリベンジ!今度は2パターンの方法で干し柿を作ってみたよ!
母からのダメ出しを受け、干し柿の作り方を改めてしっかり調べてみたところ、干し柿の作り方は大きく2パターンあることが分かりました。
2パターンとは、「熱湯消毒」「熱湯消毒+アルコール消毒」の2パターンです。
そこで、改めて別日に同条件の元上記2パターンで干し柿作りを開始し、「カビの発生状態」や「甘味の違い」を比較してみることにしました。
パターン1:熱湯消毒を行う方法 (※紐:黄色)
息子と一緒に柿と取ってくれたおじちゃんに教えてもらった「カビを生えさせない干し柿の作り方」が「熱湯消毒」を行う方法でした。
【熱湯消毒を行う様子】
パターン2:熱湯消毒+アルコール消毒を行う方法 (※紐:緑色)
次に、「カビを生えさせない干し柿の作り方」をグーグル先生に聞いてみたところ、「熱湯消毒」の次に出てきたキーワードが「焼酎」でした。
そして、焼酎は焼酎でも「ホワイトリカー(35%)」に浸して干し柿を作っていらっしゃる方が多かったので私もその方法に習うことにしました。
【熱湯消毒+アルコール消毒を行う様子】
「熱湯消毒」を行った直後の柿と「熱湯消毒+アルコール消毒」を行った直後の柿の違いは見た目には特にありませんでした。
では、異なる方法で作成した干し柿は何が違ってくるか、時系列で写真を見ていきたいと思います。
徹底比較!「熱湯消毒」と「熱湯消毒+アルコール消毒(焼酎)」で作った干し柿は何が違ってくるの?
「熱湯消毒」を行う方法と「熱湯消毒+アルコール消毒(焼酎)」を行う方法で作り出来上がった干し柿は何が違ってくるのでしょうか?
超個人的結論から言うと、「両者の違いは分かりません」でした(;’∀’)
「熱湯消毒」だけだからと言ってカビが生えたということもありませんでしたし、「熱湯消毒」と「アルコール消毒」の両方を行ったからと言って特に出来栄えが美しいというようなこともありませんでした。
【初日】11/28(火)
【熱湯消毒+アルコール消毒】
【熱湯消毒】
【3日後】12/1(金)
【熱湯消毒+アルコール消毒】
【熱湯消毒】
【1週間後】12/5(火)
【熱湯消毒+アルコール消毒】
【熱湯消毒】
【2週間後(できあがり)】12/12(火)
【熱湯消毒+アルコール消毒】
【熱湯消毒】
柿底の皮は少し残した方がヨイ?「底の皮を残した方が揉んだときに破れにくい」は本当なの?
長男くんのお友達のおばあちゃん情報によると、「柿の底の皮を残しておけば揉んだときに柿が破れにくい」ということなのですが本当なのでしょうか?
超個人的な結論から言うと、「底の皮を残すメリットなし!食べにくく見た目が悪くなるだけだから皮は残すべからず!」です。
柿の底の皮を残した場合と残さなかった場合の違いを「熱湯消毒+アルコール消毒」の柿で比較してみたわけですが、その結果は下記の通りです↓
【初日】11/28(火)
【柿の底の皮を残したパターン】
【柿の底の皮を残さなかったパターン】
【3日後】12/1(金)
【柿の底の皮を残したパターン】
【柿の底の皮を残さなかったパターン】
【1週間後】12/5(火)
【柿の底の皮を残したパターン】
【柿の底の皮を残さなかったパターン】
【2週間後(できあがり)】12/12(火)
【柿の底の皮を残したパターン】
【柿の底の皮を残さなかったパターン】
この通り、底に皮を残した柿は時間が経過するにつれて残した皮が目立ってきて見た目に悪すぎることが分かっていただけるかと思います。
しかも、底に皮を残したからといって1週間後に柿を揉む際の「破れにくさ」に違いを感じることはなく、実際、皮を残した柿も残さなかった柿も揉んでいて破れた柿は一つもなかった、という結果になりました。
干し始めて1週間した頃に柿を揉むと出来上がりが柔らかくなってより甘くなるって本当なの?
干し柿を作る上で「干し柿を揉む」という作業があるのですが、「干し柿を揉むと柔らかくなりより甘くなる」というのは本当なのでしょうか?
超個人的結論から言うと、「干し柿は揉むから柔らかくなるとは一概に言えないが、揉むことによって「渋」が取れるのは本当!だから面倒臭がらず愛情込めて一つづつ優しく揉んであげて!」です。
干し始めて1週間後(7日後)に干し柿を揉んだ場合と揉まなかった場合の違いを「熱湯消毒+アルコール消毒」の柿で比較してみたわけですが、その結果は下記の通りです↓
【8日後(=揉み実施翌日)】12/6(水)
【揉んだ場合】
【揉まなかった場合】
【12日後】12/10(日)
【揉んだ場合】
【揉まなかった場合】
【2週間後(できあがり)】12/12(火)
【揉んだ場合】
【揉まなかった場合】
この通り、1週間後に揉んだ柿は揉んだ翌日から一気に全体にシワが入り干し柿っぽくなることが分かります。
【揉んだ柿と揉まなかった柿の内部を比較!甘くて柔らかいのはどっち!?】
【揉んだ場合】
【揉まなかった場合】
両者を比較した結果、まずは「柔らかさ」に関してですが、「揉みあり」の柿よりも「揉みなし」の柿の方が色も綺麗で柔らかくみずみずしい仕上がりとなりました。
ですが、「甘さ」に関しては、「揉みあり」の柿の方が甘く、「揉みなし」の柿は2週間経過しても渋が残っていることが分かりました。
見た目がきれいでおいしそうでも「渋」が取れていないと食べられないので干し柿作りに揉み作業は必須といえるようです(>_<)
【結論】カビを発生させずに甘い干し柿を作るためには「アルコール消毒(焼酎)」は必須じゃないけど「揉み作業」は必須!!
「アルコール消毒」や「揉み作業」を行ったり行ってみなかったりした結果、これから干し柿作りを初めてやってみようとされていらっしゃる方に私から伝えたい一言が決まりました。
その一言とは、ズバリ「カビを発生させないためには、アルコール消毒(焼酎)なしの熱湯消毒だけで十分!後は、1週間した頃一つづつ愛情込めて丁寧に揉んであげれば渋が取れて甘くなるから!」です(*^-^*)
そして、「2週間待たなくてもいいかも?干して10日後くらいの干し柿が中がとろっとしてて柔らかくて一番おいしい気がする!」(長男談)ですかね(*^-^*)
【熱湯消毒+アルコール消毒】※皮なし
【熱湯消毒+アルコール消毒】※皮あり
【熱湯消毒】※皮あり
最後に
干し柿が完成すると言われている2週間を待たずに、10日経過した頃から子供たちにどんどん食べられてしまい、2週間経過した頃には干し柿は半分くらいしか残っていませんでした。
朝子供たちに行ってらっしゃいするときも「お母さんっ帰ってきたら干し柿食べていい?」って聞いてから学校に行くし、長男くんは食べても食べてもまだ食べたくてしょうがない様子で「お母さんが写真撮る分は残しとって!!」と長男くんにお願いする毎日で干し柿冥利に尽きました(*^-^*)
自分で干し柿を持ってきて喜んで食べてくれるのはいいけれど、、、先に野菜を食べなさーーーーーい!!!
息子が大人になったとき、ばあばの家の裏山に見える大きな柿の木を見るたびに今回の干し柿作りのことを思い出してくれたらどんなに素敵でしょうか。
そして思います。
今いろいろと難しい長男くんですが、私をびっくりさせるくらい本当に器用にあっという間に柿を吊るしたように、今後の人生も器用に生きて行ってもらいたいと。
それにしてもこの記事、、夏休みだったら長男くんの自由研究にちょうどよかったなぁ。。
以上、この記事を読むことで初めて干し柿を作ろうとされていらっしゃる方に少しでも干し柿作りをイメージしてもらうことができたら幸です(*^-^*)