改めまして、このたび、大学卒業後から約13年間勤めてきました会社を退職することに決めました。
35歳という年齢で会社を退職することは私にとっての大決断だったわけですが、今回は、退職という人生の転機を迎えた今の心境を書いてみたいと思います。
その前に、前記事へいただきました沢山のあたたかいコメント本当にありがとうございました。
一つ一つ大事に読ませていただいた結果、おかげさまで、今の気持ちを更に整理することができ、今後に向けての決意みたいなものが生まれ新たな心境を迎えています。
退職がなぜ今なのか?
2016年の今年、3人の子供たちは全員小学生(小学4年生、小学1年生の双子)となりました。
今まで頑張ってきて子育てもぐっと楽になったはずの今、なぜ退職なのか、みなに聞かれます。
「今まで戦場を渡り歩いてきたのになぜ今!?」
「やっと(子供たちが)小学生になったのになんで!?」
「今まで頑張れたんならこれからだって頑張れるでしょ!?」
「事務職で正社員なんて探してもないよ!(辞めるなんて)もったいない!」
みんな言いたい放題です。
本当にみんなの言う通りで、今までどんなに大変でも頑張ることができたはずなのに気が付けばもうこれ以上頑張れなくなっていました。
(頑張れなくなったその理由については、正式に退職しましたら記事にしたいと思いますのでここでは省略します。)
私は世の中の流れに逆行しているのか?
今、世の中には正社員で働きたくても働けない人が沢山いるといいます。
また、子供が小学生になったことで仕事を探している人も沢山いますよね。
それなのに私は、事務職で正社員として働ける会社を辞めて専業主婦になることを選びました。
ですから、今の私は世の中の流れに逆行しているようで、そのことにとても不安を感じていたんです。
そんな中、前記事でいただいたコメントの中にこんな1文がありました。
(一部抜粋)
母・妻・一人の人間としての丁度いいバランスは人によって違いますよね。
自分や子供の年齢によっても変わるものだし。
なるほどなと思いました。
母親である女性は誰しも、「母」・「妻」・「一人の人間」としての3つの自分のバランスをとりながら生きているんですよね。
今の私は、その3つのバランスが大きく変化しようとしているがためにこんなに不安になってしまったんだと思います。
そして、コメントにいただいた通り、そのバランスが「自分や子供の年齢によって変わるもの」だと考えれば、今の私にとってベストなバランスは「母>一人の人間>妻」であると考えました。
つまり、今の私にとって一番大切にすべき自分は「母親としての自分」であり、その次に譲れないのが「一人の人間としての自分」。
そして、私という人間から切り離せない要素として「妻としての自分」がいることが分かりました。
そしてこう思うことができました。
今の私は世の中の流れに逆行しようとしているわけではなく、今の自分にあったベストなバランスでこれからを生きていこうとしているだけなんだと。
大事なのは、自分自身の年齢や自分を取り巻く環境が変わっていく中で、自分の居場所(存在価値)を見つけ、臨機応変に適応し自分らしく生きていくことなんだと。
環境を変える勇気と新しい生き方
私はこれまで何とか会社にしがみついて生きてきました。
自分なりにガムシャラに仕事をしてきましたが、情けない話、会社の中に私の存在価値を見出すことができませんでした。
だからと言ってその代わりに家庭生活が充実していたわけではありません。
もともとキャパの少ない私ですので、毎日仕事に行って帰ってくるだけで精一杯でした。
自分のことだけで精一杯だったんです。
会社ではいつも笑っていますが、家では怒ってばかりのダメな母親でした。
これまでは子供たちも幼かったゆえに勢いでなんとかなってきたんだと思います。
けれど、子供たちも成長しごまかしが効かなくなってきました。
子供たちはまっすぐに私を見ています。
いつも疲れて自分のことでいっぱいで余裕のない母親をです。
子供たちに見られたくない自分をこれからも見せ続けるのかと思うと今までと同じ生き方ではダメだと思いました。
母親である私自身が生き生きと生きる姿を子供たちに見せたい
私はこれまで、子供たちが毎日生き生きと過ごせるように努めてきました。
勉強ができなくても集団生活がうまくいかなくても、子供自身が今を生き生きと過ごしてくれればそれでいいと考えてやってきました。
我が家では、学童にあまり馴染めなかった長男の希望を聞き入れ、学童を退所し、長男は学童なしで過ごしてきました。
ある時、仕事から帰りバタバタとご飯を作っている私に小学一年生の娘がこう言いました。
お母さんはお仕事行ったりご飯作ったりイロイロ大変ね〜
お母さんわかちゃんのこと嫌いやろ?(嫌いでしょ?)
仕事から帰ってきて一生懸命ご飯を作っているだけだったんですけど、私の姿が娘の目にどう映ったのかを考えると複雑な気持ちになりまして自己嫌悪です。
娘の目に映った私は、もちろん生き生きとなんてしていなくて、イヤイヤ仕事に行って帰ってきてからイライラしながら家事をしているお母さんの姿だったわけですから。
ぜんぜん相手してくれなくていつも泣きそうな顔をした余裕のないお母さんです。
生き生きとしないといけないのは子供たちじゃなくて私の方でした。
これから
退職という決断に今はまだ自信が持てませんが、この決断を正解だったと思えるようにすることは今後の自分次第だと考えています。
約3ヶ月前に会社に退職を申し出てすぐは「ちょと早まったかな」と不安に襲われたりしたのですが、今はもう大丈夫です。
これまでは自分のことだけで精一杯でしたが、これからは子供たちや主人のためにできることに力を入れていこうと思います。
もう「仕事で忙しい」っていう言い訳も見て見ぬふりもできなくなるんですね私(>_<)
子供たちともしっかり向き合っていこうと思います。
そして早速なのですが、これまで鍵っ子だった長男くんが、長男くんの希望で空手を始めることになったんですよ!
私が仕事を辞めることで週3(17:30-19:30、17:00-19:00)の練習の送り迎えをしてあげれるようになるからです。
「母親としての自分」を一番大切に考えた結果、長男くんの可能性が広がったのだと考えるととても嬉しいです。
とは言いましても、週3の練習の送り迎えは、専業主婦と言えども、実際大変だと思うので私自身が負けないようにが頑張ってみたいと思います!
私自身、そして家族にとっての「これから」がきらきらと輝いたものでありますように。
最後まで読んでいただいてありがとうございました!!!